2010年06月10日

猫と三味線

うちの猫は変わり者

私の一番の慰めは、13年間飼っている猫と短時間ですが、じゃれあうこと、また、毛梳きをしてあげるときです。

猫の名はあぶさんで、作家の村松友視さんの飼い猫にあやかって名づけました。

ラグドール種の比較的体の大きな猫で、とても、おとなしい猫ですが、いざとなると闘争心むき出しにします。子どものころは、本当に可愛い猫で、いずれは、写真をお見せしようと思います。

生後3ヶ月目に家にやってきたのですが、さっそく、三味線にじゃれつき、三味線の糸を小さな歯で加えて、チントンしゃんとはじくのでした。それが、とても可愛くて、私は、どうせ糸は張り替えればいいのだからと、好きにさせていました。

三味線の糸は、絹糸でできていますから、生き物です。晴れた日には澄んで響きがよく、曇って湿度の高い日には、音も沈みます。

あぶちゃんは、三味線の糸に、私には嗅げない生き物の臭いを嗅いでいたのかもしれません。

あるいは?おっぱい?

残酷な話ですが、三味線の胴に貼ってある皮は、上等な三味線は、猫のおなかの皮です。ですから、その薄い薄い皮を引き延ばして貼りますので、猫のおなかの乳首の跡が皮の表に残っています。ですから、あぶちゃんは、その皮と乳首に自然と反応したのかもしれません。

でも、5歳くらいになると、もう反応しませんでした。

今では、生徒さんがいらして三味線のお稽古をしていても、炬燵(もちろん今は電気を入れていませんが)の中に入り込んで、知らん振りです。でも、おそらく、アブちゃんほど、三味線曲を聴いている猫はいないのではと思います。この間、辛いことがあって13時間三味線を引き続けたときも、そのときは、椅子の上に丸まってじっと聴いていてくれました。

あぶちゃんは、餌は、サイエンスという餌しか食べません。他の餌を食べると必ず下痢をするのです。獣医さんに相談に行ったら、この餌をすすめてくださいました。今は、7歳以上用のサイエンスを食べています。

けれど、内には、普通の猫の餌もあります。それは、毎朝、家のベランダに来て餌をねだる、袖萩とロンパリと名づけた野良猫にあげる餌です。二匹の猫は、ベランダのガラス戸越しに室内を眺めながら、餌を食べます。あぶちゃんはそれにはまったく無関心です。この野良ちゃんたちのたくましさには驚きます。あぶちゃんは、こんな風に野良になったら、あっという間に死ぬでしょう。

今日の游芸節(游芸真千子作詞・作曲・唄・糸)

唐人お吉
本調子

雪の下田も 小夜更けて
憂きが上にも 降りしきる

台詞
鶴さん そりゃあんまりだ
たとえ 天城の山が崩れても
このお吉を離すものかと
あれは嘘だったのかい

お国の為と 持て囃されて
今は 道行く人々に
唐人お吉と 罵られ
沖の千鳥の 便りも絶えて
酒に乱るる 仇姿
後の哀れとなりにけり   (台詞のみ、島津亜矢「お吉」より)





posted by あぶさん at 14:59| Comment(0) | 猫と三味線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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