考えて見ましたら、游芸節月尽くしは先日、6月今月の唄として、水無月をご紹介しましたが、1月から5月まではまだでしたので、ここに、1月から5月までの游芸節を掲載します。
この游芸節月尽くしも、下記の「游芸節普及会」から発売されています。作曲も唄も糸もみな私がしています。興味のある方は、ご購入下さい。
03−3591−0313
【一月 門松】
二下がり
門松に
春風染むる
初まいり
袖や袂を遊ばせて
追羽根の音
手毬唄
勢いに昇る 奴凧
【二月 寒椿】
本調子
淡雪の
降るや 如月
忍ぶ路に
除きよとすれど はらはらと
胸の炎と 舞狂ひ
憧れて 焦れて
朱崩折れて
暗に落敷く 寒椿
【三月 夕櫻】
本調子
夕櫻
二ひら 三ひら 雪洞に
灯影 眩ゆき 鄙の宿
〆恋と云う字は
身を捨小舟
誰れが 唄うか 花冷えの
朧に 染みる 春の宵
【四月 日照傘】
二上がり
傘をさすなら
てんてん 日照傘
春野を慕う 蝶小蝶
追いつ追われつ
幼子の
戯れ遊ぶ 肩あげに
花の吹雪が 降りかかる
ちんがら もんがら ちんがらこ
台詞
ぼうやのおつむに
とんぼが とまった
あたしの たんもに
れんげ草
わいわいのわいとな
空も霞の風や 長閑けし
【五月 五月晴れ】
本調子
絵日傘や
野辺のかげろう
陽に燃えて
花は五色の
香り寄せ
汗に滲んだ
素袷せの
襟あしそよぐ
五月晴れ
では、また。
游芸真千子