2010年06月10日

游芸節という名の由来

游芸節の名の由来

游芸節という派の名前は、書家の浅野秋月先生の命名になります。

浅野秋月先生は、財団法人日本書道学会評議員、全日本学生選抜書道展審査員、財団法人日本書道教育学会神田書学院講師をはじめ、文化庁伝統文化子供神田教室講師など、多くの分野で活躍される現代書道界の重鎮ともいえる方です。

私は、ある方のご紹介で、浅野先生と知り合い、先生にいくつか色紙を書いていただきました。その中に、

「游於芸」と書いてくださった、金色の色紙があり、それが大好きです。私は、すでに書かせていただいたように、邦楽の諸派でお稽古させていただき、いくつかの師範名取を取らせて頂きました。游芸節は、それらの芸の境地に遊びつつ、独自の芸として完成させたいと願って始めたものです。

浅野秋月先生の書こそが、その書に込められた思いこそが、私の芸の原点のです。

どうして、游芸節となづけたのと、最近、質問を受けることが多いので、ここにお答えしました。

なお、もうすぐ、私も画像のアップロードを覚えますので、そのときには、先生の書をお見せするつもりです。






posted by あぶさん at 20:42| Comment(0) | 書道家と游芸節 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫と三味線

うちの猫は変わり者

私の一番の慰めは、13年間飼っている猫と短時間ですが、じゃれあうこと、また、毛梳きをしてあげるときです。

猫の名はあぶさんで、作家の村松友視さんの飼い猫にあやかって名づけました。

ラグドール種の比較的体の大きな猫で、とても、おとなしい猫ですが、いざとなると闘争心むき出しにします。子どものころは、本当に可愛い猫で、いずれは、写真をお見せしようと思います。

生後3ヶ月目に家にやってきたのですが、さっそく、三味線にじゃれつき、三味線の糸を小さな歯で加えて、チントンしゃんとはじくのでした。それが、とても可愛くて、私は、どうせ糸は張り替えればいいのだからと、好きにさせていました。

三味線の糸は、絹糸でできていますから、生き物です。晴れた日には澄んで響きがよく、曇って湿度の高い日には、音も沈みます。

あぶちゃんは、三味線の糸に、私には嗅げない生き物の臭いを嗅いでいたのかもしれません。

あるいは?おっぱい?

残酷な話ですが、三味線の胴に貼ってある皮は、上等な三味線は、猫のおなかの皮です。ですから、その薄い薄い皮を引き延ばして貼りますので、猫のおなかの乳首の跡が皮の表に残っています。ですから、あぶちゃんは、その皮と乳首に自然と反応したのかもしれません。

でも、5歳くらいになると、もう反応しませんでした。

今では、生徒さんがいらして三味線のお稽古をしていても、炬燵(もちろん今は電気を入れていませんが)の中に入り込んで、知らん振りです。でも、おそらく、アブちゃんほど、三味線曲を聴いている猫はいないのではと思います。この間、辛いことがあって13時間三味線を引き続けたときも、そのときは、椅子の上に丸まってじっと聴いていてくれました。

あぶちゃんは、餌は、サイエンスという餌しか食べません。他の餌を食べると必ず下痢をするのです。獣医さんに相談に行ったら、この餌をすすめてくださいました。今は、7歳以上用のサイエンスを食べています。

けれど、内には、普通の猫の餌もあります。それは、毎朝、家のベランダに来て餌をねだる、袖萩とロンパリと名づけた野良猫にあげる餌です。二匹の猫は、ベランダのガラス戸越しに室内を眺めながら、餌を食べます。あぶちゃんはそれにはまったく無関心です。この野良ちゃんたちのたくましさには驚きます。あぶちゃんは、こんな風に野良になったら、あっという間に死ぬでしょう。

今日の游芸節(游芸真千子作詞・作曲・唄・糸)

唐人お吉
本調子

雪の下田も 小夜更けて
憂きが上にも 降りしきる

台詞
鶴さん そりゃあんまりだ
たとえ 天城の山が崩れても
このお吉を離すものかと
あれは嘘だったのかい

お国の為と 持て囃されて
今は 道行く人々に
唐人お吉と 罵られ
沖の千鳥の 便りも絶えて
酒に乱るる 仇姿
後の哀れとなりにけり   (台詞のみ、島津亜矢「お吉」より)





posted by あぶさん at 14:59| Comment(0) | 猫と三味線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月09日

私の持っている師範名取

名取と師範名取

私が、游芸節という新派を立ち上げるに当たっては、当然、私がこれまで学んできた各流派の優れた点を、私なりに、体に取り込み、それを溶かし込んで、自分の節、唄として、新曲を発表しています。

長唄でも小唄でも、唄を覚えてある上達度に達したかたには、名取の免状を差し上げます。そのうえで、三味線を弾くことが上達し、自ら三味線を弾き、唄を唄える、すなわち弾き語りができるようになって、初めて師範名取になることが許されます。

私の游芸節は、あくまで弾き語りです。しかも、游芸節のオリジナル曲・唄も、游芸小唄・游芸端唄も、基本は、新内で用いられる小撥で三味線を弾きます。これは、ギターのピックでも結構です。

私の持っている師範名取

私は、おかげさまで、3歳のときから、優れたお師匠さんに師事して唄と三味線を習うことができました。そして、師範名取を頂きました。新橋で芸者として出ていたときは、主に、地方の三味線弾きをしていました。ある方に、13年ぶりに出現した芸者の地方弾きといわれたこともあります。それが事実かどうか、私には分かりませんが、そう言われて嬉しかったことは否定できません。

とにかく、私は子供のころから三味線が大好きで、今でも、いろんな辛いことがありますが、そのようなときには、一日中、一人で三味線を引き続けて、辛さに堪えています。三味線こそ、私の最良の伴侶です。この前など、気がつくと13時間も引き続けていました。

ここで、私の持っている師範名取を申し上げます。これは、私の辛苦の人生で唯一つ私の得た勲章だと思っています。そして、私がこうして学ばせていただけたことを、少しでも邦楽に興味のある方にお知らせしたい、その一念で、お稽古場を開いています。

長唄・今藤苗美 
日舞・花柳滝町美 
小唄・春日とよ絵巳/堀小佐女
新内小唄・峰村好嵯女(新内は新内仲三郎師匠につきました) 
地唄舞・扇崎京弥

今日の游芸節

☆初ほたる
本調子

初蛍 鄙も都も暮れ染めて
 枕に灯る 命火や
  はかなき夢と 泡沫の 
    沈みし恋に 解けた帯

☆釣り忍ぶ
本調子

釣り忍ぶ 軒打つ梅雨に 色増して
 おぼろに船の 遠灯り
  藍の浴衣の 襟元に
   ほつれて床し こぼれ髪









posted by あぶさん at 18:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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